ほぼ毎日ノートを書いている。
思うまま、ただ心の中を吐き出すように、欲しいもの、やりたいこと、行きたいとこ、なりたいものetcを、ただ書き連ねたり、ペン字の練習がてら、ドラマ、歌詞、偉人の名言、小説などの、好きなフレーズ、心に響いた言葉、などを書写したり…。
リフィルできるバインダータイプやリングノートも使ったことがあるけれど、書くときに真ん中の金具が手首にあたって書きにくいので、大学ノートに落ち着いた。
ノートはレザーカバーをかけて外出時もいつも持ち歩いていて、気づいた時、いろいろ書いている。
今まで使ったノート達(一部)
万年筆かガラスペンで書くので、万年筆、インクと相性がいいノートを探し求めて、ノートを新調するたびに、新しいノートを試してきた。
私のノートに求める条件は優先度高い順に
- A5サイズ(ノートカバーがA5だから)
- 万年筆と相性が良い
- お値段
- できれば方眼
- 見た目
最初に買ったのはモレスキン
もう、これは単なるミーハーで、世間がモレスキンかっこいい、モレスキン最高!みたいなのをよくあるまとめ記事みたいのでみて、あたしもモレスキンユーザー!みたいな感じで、何も調べずに飛びついた、完全に私の失敗。
万年筆ユーザーにとっては、結果、最悪だった。インクがバリバリ染みて、ページの裏にクッキリはっきりとインクが染みだして使い物にならない。 貧乏性の私は捨てずに使い切ったけれど、当然、書いていて楽しくなかった。早く使い切りたくて、やたらに余白開けてデカい字で書いたりして・・・やっぱり何事も相性って大事だわ。
モレスキンの名誉のために言っておくと、あくまでも万年筆に不向きであって、ゲルインキとか水性ペンとかは大丈夫。
モレスキンで大失敗したので、今度は事前にネット情報で評判のよさげなのを調べて試したのがツバメノート -
ネットの評判では万年筆との相性もいいらしい。手に入りやすく、見た目もシンプルでクラシックで私の好み。お値段もお手頃。書き味は、悪くないけれど、時々万年筆がツルッと滑ってインクが出ずに線が途切れる時があって、ちょっとストレス。
万年筆に問題があるのかな、とも思ったけれど、その後他のノートで書いた時は、そんなことなかったので、やっぱり紙と万年筆の相性なのだと思う。
「フールス紙」という、筆記紙としては最高級品の紙が使用されているということだけど、正直、よくある安価なノートの紙質との違いは書いていて実感できなかった。
インクが裏抜けたりにじんだりはせず、最初のモレスキンよりはずっと良かったけれど、ネットで言われているほど良いとも思えず、「ピンとこない」が正直なところ。
万年筆の為に開発されたという、神戸派計画 GRAPHILO
コンセプトは「ぬらぬら書く」だそうで、私はこの「ぬらぬら」ってのがいまいちどういう書き味をいうのか、わからなかったのだけど、さすが万年筆の為に作られたノートだけあって、
書き心地最高!


ツルツル滑らず、ガリガリ引っかかることもなく、ペン先と紙の引っかかり具合が絶妙。
これが「ぬらぬら書く」ってことなのね。この年になって初めて知った「ぬらぬら」という書き味。
ツバメノートの時にあった、ペン先がツルっと滑ってインクが途切れることはゼロ!同じ万年筆とインクを使ってるのに、紙でこんなに書き味が変わるの?
と衝撃を受けたノートです。インクのノリもきれいで、ペン先のコントロールもしやすく、私の汚文字も、心なしかきれいに見えるような…(←あくまでも自分の字を比較した場合ね)

書き味だけで言えば、今まで自分が使ったノートの中で神戸派計画 GRAPHILO - が群を抜いて、もうダントツグッ(`・ω・´)b
万年筆ユーザーだったら一度は味わって損はない素晴らしい書き心地。
ただ、当然だけど、お値段が、高い。

あの書き味の良さを味わえば、納得のお値段なのだけど、ひと月で100シートのノート1冊使い切るペースで書きなぐってるので、このノートだとひと月4冊消費することになる。
書き味はサイコーなんだけど、出費を考えるとなぁ。それに、乱雑に書きなぐってしまうのも躊躇してしまうようなうっとりするような書き心地。
毎日書きなぐるのはためらわれるので、滅多に書くことがなくなったけれど、丁寧な文字でお手紙をしたためる時なんかにこの書き心地を味わいたいと思いマス。
ツバメノートとたぶん人気を二分する、値段もお手頃なライフ ノート-
種類も豊富で、万年筆ユーザーに結構評判も良い。
表紙にドーンっとLIFEって書いてあって、見た目はイマイチ好みではないのだけど、書き味が良ければ使ってみてもいいかな、と思って試してみた。ツバメノート同様時々ペン先がツルっとスぺってインクが途切れることがあるけれど、ツバメノート ほどではないかな。インクの裏ぬけや滲みもほとんどなく、書き味はわりと良かったです。
大学ノートといえばこれ!コクヨ キャンパスノート
コンビニでも売られている、おそらく一番多く出回っているノート。手に入れやすく、お値段も超お手ごろ。
サイズや紙質のバリエーションも豊富。万年筆との相性に関してはあまり情報が見当たらず、大丈夫かなぁ、と思ったけど、試してみたら、少し裏抜けはあるものの、さほど気になるほどでもなく、万年筆でも十分に行けるのでは、と思います。
「紳士なノート」がキャッチコピーのアピカ プレミアムCDノート -
ノートには、ペーパーバックのように帯が巻かれてある。細かなところにも手を抜かない紳士淑女にたとえ、「紳士なノート」ということらしい。

紙はやたらにつるっつるのスベスベで、万年筆のペン先がスルっと滑るんじゃないかと思ったけど、書いてみたらとても書きやすい。グラフィーロ- のぬらぬらな書き味とはまた違った、スルスルッとした書きやすさで、ペン先が滑ったり、引っかかることもなくストレスフリーで書ける。
表紙に書かれている文言 "Choose the paper like you would a good pen."
ハイ、ごもっともで。
紙質によって同じペンなのにこんなに書き味が違うのだということを身をもって知った私には、非常に響く言葉ではあるんですが…個人的には、表紙とか、プロダクトパッケージにこういう英文が書かれているのは好きじゃない。
欧文(たいてい英語とかフランス語)で何か書けば、それだけでカッコよくてオシャレみたいなのっていまだに日本は多いけど、かえって田舎くさい、と私は思う。ニュアンス的にも妙なものがほとんどだし。 海外に行くと逆パターンの謎の日本語が書かれたパッケージ見るけれどあんな感じ。シンプルに”C.D.NOTEBOOK"だけでいいのに…。
そして、ノートジプシーだった私がようやく落ち着いたノートはこれ。
これも紳士なノート同様、ペーパーバックのように帯が巻かれている。
紙は紳士なノート 程、ツルッツルシルキーではないけど、スベスベなめらか。
ペン先も引っかからず、滑ってインクが途切れることもなく、とっても書きやすい。
176ページと厚めのノートだけど、フラットにきっちり開くので中央の綴じ部分が書きにくいということもない。
デザインもとってもシンプルで、わたし好み
しおり紐がついている
カバーを外すと、真っ白無地の表紙、へんな欧文とか一切なし。完全な無地。
まるで、表紙を着ける前の本のよう。
ラベル用のシールが別途ついている。
表紙は完全な無地なので、シンプルなデザインをそのまま生かすもよし、自分で表紙を付けたり、デコしたり、好きなようにカスタマイズもできる。
お値段はA5サイズで864円。 176ページあってこのお値段はお手頃。
書き味、デザイン、お値段に加えて、開きやすさやしおり紐付きなど使いやすさも良し

このノートに出会って、ノートジプシーにようやく終止符を打つことができそうです。
この記事へのコメント
のぼる
自分もこのノート、万年筆用に使ってます。いいですよね。
ニーモシネの紙も万年筆との相性がいいので併用してます。
自分は字が下手ですが、
最近は筆ペン字にはまってます。
ボールペン字よりもまず、筆ペンで文字の書き方を学んだ方が、
上達が早いような気がしてます。
ただ筆ペンの感覚で万年筆を使うと、
また字が下手になった気分に。。。戦いですね。