ごあいさつ

何か夢中になれることが欲しい。

色んなことをかじってはみるものの、すぐに飽きていつの間にかやらなくなってしまう。

何一つものにできていない。

なんで自分はこんなに飽きっぽいのかな。

単なる趣味なんだから、努力や根性で歯を食いしばって続けることはないけれど、

何一つ「これ」と言って続けられたことが無いことが、自分のコンプレックスだった。


自分はどうなりたいのか、
何がしたいのか、
具体的な夢も目標も持たず、とりあえず進学し、生活していくために、たいして好きでもないような職に就き、
人生ってこんなもんかな、と思いながら暮らしてきたけれど、

人生の折り返し地点に差し掛かって、やっと気づいた。

心の奥底でずーっと自分はアーティスティックな人に憧れていたんだ。

自分で何かを作ったり、描いたりしたかったんだ。

サラッとスケッチしたり、軽いイラストを描いたり、

ちょっと気の利いた季節のあいさつを味のある筆文字ですらすらっと書いてみたり、

身の回りのちょっとしたものを自分で作ってみたり、

ふとした日常を写真に収めたり・・・


そんなことができる人にずーっと憧れていたんだ。

子供の頃は絵を描くのが好きだったけど、いつの間にか描かなくなった。
自由に好きに描くことは好きだった。
授業中、ノートの端に落書きして、先生に見つかってよく怒られていた。

美術の授業で、描きたくないもの描かされて、
「ここをこうしろ、あぁしろ、こんなんじゃダメだ」と自分のテイストを押し付け、ダメ出しばかりするイヤな先生で、
描くことが楽しめなくなって、遠のいていったんだ。

今はあの時と違う。

上手下手を気にせずに、他人の評価を気にせずに自由に楽しめるんだ。

もちろん上手になりたいし、他人から褒められたら嬉しい。

でも、今は下手でも何でもいいから、楽しんでみよう、そう思えるようになった。

今から始めても、上手になれるかもしれない。いつか、かっこいい写真を撮ったり、サラサラッとスケッチする自分を想像(妄想?)しながら、今は、とにかく楽しんでみよう


P6090008.JPG

ベランダから見える夕焼けをパチリ。
写真も上手になりたいな。